ライフウェル

熊本で重症心身障害児の支援を行う施設・ライフウェル!支援内容やスタッフの思いを詳しくご紹介!

ライフウェルは重症心身障害児の支援を行う児童発達支援事業所、放課後等デイサービス、生活介護事業所を熊本・宮崎で運営しています。
重症心身障害児の皆さんは医療的なケアが必要な場合も多く、一人ひとり症状や程度も大きく異なることから寄り添ったケアを行うことが大切です。

ライフウェルの施設ではお子さんたちの日常生活をサポートしながら、地域に寄り添った取り組みや「楽しい」「面白い」という経験をしてもらえるような独自の支援を行っています。
今回はライフウェルの支援内容や、スタッフの声を詳しく紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

ライフウェルの想い

私たちの掲げるロゴには、「大きな真っ白のキャンバスに一人ひとりが思い思いの色で、自分らしい絵(未来)を描いていってほしい」という思いがあり「利用される方が将来の生活を思い描けるようにお手伝いする。」という基本理念が込められています。

私たちの日常は日々変化し、移り変わる環境の中の出来事で自分なりの対応をして生きています。私たちだけでなく、利用される方も同じです。

環境は自分以外の他者(家族も含める)とのかかわりや、四季を通した季節があります。
人と接しながら、季節を感じ日々成長(体験)していく過程は、その人らしい生活の構築に大切なことだと思います。

ライフウェルはその中で、個々の「できた」を一緒に体感しながら、ご家族の思いにも寄り添うことで共に考えて参ります。

ライフウェルの想いはこちら

ライフウェルについて

ライフウェルには児童発達支援事業所、放課後等デイサービス、生活介護の施設がそれぞれあります。
児童発達支援事業所を利用いただいている障がいのある未就学児が、小学校へ進学したら放課後等デイサービスを利用していただけます。

放課後等デイサービスを利用していた方が成人を迎えても生活介護事業所で生活のサポートをできるため、お子さんの症状を理解したスタッフが長い間関わることができます。
安心して職員に相談していただけることもライフウェルの特徴です。

児童発達支援事業所

児童発達支援とは、児童福祉法に基づく福祉サービスのひとつで、障がいのある未就学児、またはその可能性のある子どもに対し、障がいや特性、発達、成育環境を踏まえ、さまざまな方面から支援を行う福祉サービスです。

ポイントは、障がいの診断が出ていなくても、児童発達支援の利用ができることです。
かかりつけの小児科など、医師からの意見書は必要になりますが、障害手帳を持っていなくても、サービス対象者となることが特徴です。

詳しくはこちらをご覧ください。

児童発達支援について

放課後等デイサービス

放課後等デイサービスは、児童福祉法に基づく福祉サービスのひとつで、障がいのある小学生、中学生、高校生(6~18歳)が利用できる通所支援サービスです。
主に放課後や休日、夏休みや冬休みなどの長期休暇に利用できます。

放課後等デイサービスでは、子どもたちの学習、発達、健康を、身体的、精神的、学問的、社会的側面から支援することに重点を置いています。

詳しくはこちらをご覧ください。

放課後等デイサービスについて

生活介護事業所

生活介護は、障害者総合支援法に基づく福祉サービスのひとつで「利用者の自立促進、生活面での改善、身体機能の維持向上」を目的としたサービスです。
対象となる年齢は18歳以上であり、障害を抱えていたり、常に介護を必要としている方に対して日常生活の支援や相談、入浴、排せつ、食事などの支援がおこなわれます。

イメージとして「介護」という名称があるものは高齢の方が利用されるものと思われがちですが、生活介護では10代、20代の方も利用されます。

詳しくはこちらをご覧ください。

生活介護について

ライフウェルで実施している重症心身障害児の支援

ライフウェルでは重症心身障害児の皆さんを支援し、より良い状態で健康に生活していただくだけではなく、さまざまな経験をしていただきたいという思いがあります。

今回はライフウェルが実施している重症心身障害児の支援を詳しくご紹介します。

お子さん一人ひとりに合わせたリハビリ・医療的ケア

ライフウェルを利用されているお子さんは、日常的に胃ろうや吸引を行ったり、呼吸器を使用しているなど医療的ケアを必要としている場合も多くあります。
そのため、ライフウェルでは看護師、保育士、作業療法士、理学療法士などさまざまな分野の専門知識を持ったスタッフが、一人ひとりに合わせた支援を実施しています。

お子さんの体格や年齢、症状に合わせて、スタッフ間だけではなく学校や病院、ご家族とも連携を取りながら支援をすることが大切です。

具体的な支援内容はこちらも合わせてご覧ください。

ライフウェルで行っている医療的ケアの事例を紹介!

ライフウェルで行っているリハビリの事例を紹介!

姿勢に対する支援

ライフウェルではお子さんがさまざまな姿勢を取ることができるよう、自宅でも使用できるクッションやタオルを使用して姿勢に対する支援も行っています。

重度の障がいを抱えているお子さんは、自力で起き上がったり、座った姿勢を保ち続けることが難しい場合もあるため、同一姿勢を取り続けてしまうと、成長するに伴い体の変形が生じてしまったり、呼吸機能が低下する場合も考えられるでしょう。

そのため、先々のリスクについても考慮した上で、セラピストが一人ひとりの発達の状況や身体機能について評価し、小さな頃からさまざまな姿勢が経験できるように関わっています。

お子さんやご家族が参加できるイベント

お子さんの状態にもよりますが、人が多い場所や移動が困難な場所はご家族だけでご利用することが難しいというお声をいただくことがありました。

ライフウェルではお子さんやご家族の皆さんにより多くの楽しい経験をしていただくため、さまざまなイベントを開催。季節に合わせて夏は夏祭り、秋はハロウィン、冬はクリスマスウィークなど皆さんで参加できる工夫を凝らしています。

その他にも熊本駅や熊本動植物園など地域への遠足も企画し、お子さんやご家族の皆さんに楽しんでいただけました。

【イベント紹介】都城 カラーズで夏祭りを実施しました!

【イベント紹介】「JR」に乗って「アミュプラザくまもと」「スノーピーク」に行きました!

ご家族の支援

ライフウェルでは日常的にお子さんの様子や過ごし方をご家族の方へ共有しており、ご自宅でのサポート方法のご相談も受けています。
それだけではなく、ご家族向けに福祉用具の勉強会や、福祉車両の展示会を行うなど、ご家族の負担を軽減するサポートができる取り組みも企画しました。

お子さんやご家族がより良い生活を送ることができるように、ライフウェルでは皆さんの悩みを伺い、真摯に対応しています。

ライフウェルで取り組んでいる「医療的ケア児とご家族への支援」を紹介!

ライフウェル独自の取り組み

ライフウェルではスタッフやご家族の意見を元に、お子さんの生活がより豊かになるように独自の取り組みを実施しています。
今回はライフウェルで実施している独自の取り組みもご紹介します。

音楽療法の実施

音楽療法とは音楽療法は音楽の持っている力を効果的に活用して、対象となる子どもたちの支援を行う方法です。

音楽は「おもしろい」「楽しい」など親しみを持ちやすく、障がいを持つお子さんにとっても、受け入れやすい傾向にあります。
療育の一環として音楽療法を取り入れ、お子さんの個々の特性や成長に合わせ配慮しながら、さまざまな効果へのアプローチを目的を持って行います。

詳しくはこちらも合わせてご覧ください。

ライフウェルで実施している「音楽療法」の取り組みをご紹介!

ヘアカットの取り組み


ライフウェルを利用されているお子さんは重度な障がいを抱えており、呼吸器やバギーなど医療機器をつけたままカット台やシャンプー台に座ることが難しいという人も多いです。
美容室の入り口が狭くバギーで入ることができないことや心理的に初めての場所への入室を怖がられたり、長時間座っていることが難しいということもあります。

ハサミやバリカンなどが医療機器に引っかかってしまったり、お子さんが怖がって動かれる危険性もあるため、通常の美容室、美容師さんではなく、知識を持った福祉美容師の方にお願いしてヘアカットの取り組みを実施しています。

詳しくはこちらを合わせてご覧ください。

ライフウェルで実施しているヘアカットをご紹介

スイッチおもちゃの使用

ライフウェルでは「遊び」の支援の一環として、IT活用支援の「スイッチおもちゃ」を導入しています。
「スイッチおもちゃ」は、電動のおもちゃや電子機器を改造して外部スイッチを取り付けられるようにしたもので、自由遊びや活動の時に使用しています。

光ったり、音が鳴る市販のおもちゃを改造してスイッチを取り付けることで、お子さんの持っている能力を活かした簡単な操作で遊ぶことができます。
これにより、気づきを促しやすく、楽しみやすくなります。

ライフウェルの「遊び」に対する支援|スイッチおもちゃの取り組みをご紹介!

ライフウェルスタッフの思いをご紹介

ライフウェルではさまざまな資格を持ったスタッフが協力しながら働いています。
一人ひとりのスタッフがお子さんに対するライフウェルで働くスタッフの思いをご紹介します。

松本さん(理学療法士)

私はお子さん一人ひとりの個性を大切に向き合うことを前提に日々の業務にあたるように心がけています。

お子さんによって成長、発達の段階が違うため、その子に合った適切な療育やコミュニケーションが求められると思います。

また、スタッフ同士のコミュニケーションもとても大切だと考えていますね。
さらに良い雰囲気を作れるように、自分から積極的にお声かけしていこうと意識しています。

松本さん(理学療法士)

渡辺さん(看護師)

お子さんが私に対して何を伝えたいのかを、常日頃考えています。
ライフウェルには重症心身障害者のお子さんが多く通所しているのですが、自分自身でできないことや自分の意思を伝えることが苦手なこともあります。

どこかが痛いとか、これができないなど、お子さんたちが抱えている不安や思いを汲み取り、適切に対応してあげることが私たちの役割だと思いますね。

渡辺さん(看護師)

インタビュー

まとめ

今回はライフウェルの支援内容や、スタッフの声を詳しく紹介しました。
ライフウェルでは、重症心身障害児のお子さん一人ひとりの症状や特性と向き合って、日々さまざまな支援を実施しています。

季節を感じたり、地域と触れ合うイベントを実施するだけではなく、お子さんとご家族の日常生活をサポートするために、日々感じられている悩みやお困りごとを伺い、それぞれに合った取り組みを行うことも大切にしています。

今後も熊本や都城の地に根付いて、重症心身障害児の皆さんの負担を軽減できるような取り組みを多く実施していきたいと考えています。

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