中川さん(作業療法士)

——自己紹介をお願いします。

作業療法士として発達支援と放課後等デイサービスの仕事に携わってます。

元々、作業療法士として精神科の病院で勤務をしていました。
そこでは児童思春期病棟もあり、児童の患者さんと関わる機会がありましたので、徐々にお子さんへの療育に興味を持ち始めました。
精神科に関わるのは少し大きくなったお子さんなので、もう少し小さいお子さんの療育にも携わりたいと思い、児童発達支援の職に就きました。

——仕事内容について教えてください。

児童発達支援では母子療育を行ってます。母子療育とはお母さんとお子さんが一緒に療育のための活動をおこなうことです。
具体的には、それぞれのお子さんの個別の課題を行うことや、身体を動かして発達を促すような活動をおこないます。

児童発達支援は1時間の活動が1日に2回あり、それぞれの時間で、3〜4人ほどのお子さんが参加されます。
お子さんには一人ひとり、担当の先生がついています。担当の先生が朝礼の後にそれぞれのお子さんの活動の準備をおこないます。
例えば、口頭の指示が難しいお子さんであれば、視覚的な提示物を作成するなど、それぞれのお子さんの症状に合わせて準備をします。

1時間の活動を行い、その時間の最後にはお母さんと、その日の振り返りをします。
振り返りは、お子さんのできたところを共有したり、お母さんへの専門的な支援を行います。

放課後等デイサービスでは小学校以上から高校生までのお子さんを対象に支援をおこなってます。小学生以上は保護者の方が同伴ではないので、学校までお迎えに行きます。
放課後等デイサービスでもその日の活動があり、運動やソーシャルスキルといったものをトレーニングします。身体を動かしたり、ルールを作って遊びながら、みんなと一緒に社会勉強をしていきます。

また、祝日も受け入れをしているので、一緒に買い物にいくなどの課外活動もおこなってます。

——仕事で大切にしていること(こだわり)を教えてください。

児童発達支援は母子療育なので、お母さま方への支援を大事にしています。お子さんのできているところをお伝えして、こうすればできるということを一緒に探していきたいと思いながら仕事をしています。
お母さま方は悩んでこられていると思うので、不安を取り除いてあげたいという想いはあります。
お子さんにもできたという達成感を感じてもらいたいと思いながら接しています。

——入社理由を教えてください。(どのような流れで入社しましたか?)

ハローワークやインターネットの求人、OT・OPの人材に登録したりして、就職活動を行いました。いくつか気になる施設を見学しました。

今の職場は母子療育があり、家からも近くて勤務しやすかったのが決め手です。
子どもの療育だけの施設もあるのですが、お母さんも一緒に参加して、支援もできるところが良いと思いました。

以前の精神科でも保護者支援が大事だと思っていました。お母さんも参加しての療育も良いと感じました。

管理者に同じ職種の方がいるのも心強いですね。

——どのような職場ですか?(環境や人など)

いろんな職種の方が勤務していて、いろんな意見を聞けるのが良いです。保育士さんの意見だったり、リハビリの意見だったり、いろんな意見を取り入れて、自分の仕事に活かしています。

人間関係も良くて働きやすい環境です。

——今後の目標を教えてください。

療育に携わって数年ですが、ずっとお子さんの支援を続けたいと思っています。

今以上にお子さんの支援をできるようにしたいので、自分自身のスキルアップもおこなっています。
研修などにも参加して、常に勉強をしながら、作業療法士にしかみられないところをアセスメントしていきたいと、思っています。

最近は管理者の研修に参加しました。この研修に参加した後、2年間の実務経験を積むと管理者になれます。
管理者になってさらに療育に貢献できるようになっていきたいです。

——最後に、応募者へメッセージをお願いします。

いろんな職種の人がいて、相談がしやすい環境だと思います。私自身、子育てをしながら働いていますが、休みも相談しやすいです。実際に1年間、産休と育休をとったあとにまた働いています。

はじめての方は不安なこともあると思いますが、いろいろな意見を聞ける職場は貴重だと思います。

小児分野が未経験の方でも、興味がある方はぜひ応募していただきたいですね。