少子高齢化の影響もあり保育士の仕事は今後、需要があるのか心配している人も多くいるでしょう。しかし、共働き世帯の増加などにより、お子さんを保育園に預けたいと考えている家庭は多く存在し、待機児童問題も解消されていない地域もあり、保育士の需要は増えているといえます。
また、保育士としてのスキルが求められている職場は保育園だけではありません。ライフウェルのような児童発達支援施設や放課後デイサービスでも保育士は活躍していることから、保育士としての選択肢も多くあるといえます。
今回は保育士の将来性やキャリアについてご紹介していきます。
保育士の仕事
保育士は児童福祉法第18条において、「登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者」と規定されています。
日中働きにでている保護者の代わりにお子さんを預かり、子育てを実践することが大きな仕事です。保育士として身につけた知識を活かし、お子さん一人ひとりの健やかな成長をサポートすることが求められます。
保育園・幼稚園だけではなく、児童発達支援施設や放課後デイサービスなど幅広い選択肢がある中でも、保育士に求められることに大きな違いはありません。お子さんと関わる全ての施設において、命を守ること、成長発達を保護者と共に見守ることが何よりも大切です。
保育士の将来性が高いと言われる理由
お子さんの成長を支える保育士は、多くの施設で求められています。
保育士は誰にでもできる仕事ではなく、高い専門性が求められることからも今後必要とされ続ける職種だといえるでしょう。
ここからは保育士の将来性が高いと言われる理由を詳しく解説していきます。
AIに代替えされない保育
AIが発展し、さまざまな場所で取り入れられている機械によって社会における多くの仕事が変化しています。その中でも、保育士の仕事はAIに取って代わられる心配がない職業だといえます。
AIや機械を使用したツールの導入は考えられても、お子さん一人ひとりと向き合い保育をすることは、人間にしかできないことでしょことでしょう。保育は、お子さんの持つさまざまな感情や行動に対して、個性を尊重し、発達をサポートする事であり、保護者の要望や不安に寄り添うこと、地域包括的な支援のためにチームワークや協働性も必要な仕事です。お子さんの健やかなる成長のためには、単なる知識や技術にとどまらず、多岐にわたる人と人との関わりが不可欠なのです。
そのため、将来的になくならない仕事であることからも、長く働き続けることができるといえます。
社会的需要の増加
少子高齢化と言われている社会の中で、共働き世帯の増加以外にも、育児疲れやリフレッシュ、子どもの社会性の育成などにより、お子さんを日中預けたいと希望している家庭は年々増えています。そのため、一時保育や預かり保育など保育園での役割やさまざまな形態の保育施設が増加しており、保育士はより求められる存在になっているといえるでしょう。
また、保育士は有効求人倍率が高い職業でもあります。有効求人倍率は求職者1人に対して、どれだけの求人があるかを示す指標ですが、求職者よりも求人の数が多いことで人手不足であることが表れています。
幅広い職場の選択肢
上記でもお話ししたように、保育士は保育園以外にもさまざまな職場の選択肢があります。
保育士の仕事を活かせる、自分自身の望む働き方にあった職場を探すことができることは大きな魅力です。
保育園や幼稚園といったお子さんが通う施設はもちろん、ライフウェルのような児童発達支援施設や放課後デイサービスなどの福祉施設、ベビーシッターなどの訪問形式などさまざまな場所で需要があります。
保育士の働き方について詳しくはこちらも合わせてご覧ください。
保育士の働き方11選!保育士資格を活かせる仕事を見つけよう!
保育士の待遇改善が進んでいる
保育士の職場は、少しずつ待遇改善が進み、今後もより働きやすい環境づくりが行われていくことが予想されます。
保育士の職種の課題として、給与と仕事内容が見あっていないと言われることも多くあり、待遇改善を望む声が上がっていました。社会においても子どもの成長は重要視されているため、保育士の給与の改善は政府によって取り組まれています。
年々、給与が改善され、職場環境の整備に力を入れている施設も増えていることから、保育士の働きにくさは少しずつ感じにくくなるでしょう。
保育士としてキャリアアップするために
保育士としてキャリアアップを考えている人は、より深い専門知識を身につけ、現場で経験を積むことが良いとされています。資格を身につけることで視野が広がり、お子さんとの関わり方も多くの工夫を取り入れることができるでしょう。
しかし、何年も勤めている職場でキャリアアップができない場合は、転職を考えることもひとつの手段です。幅広い選択肢を検討してみることで自分にあった職場を探すことができるでしょう。
ライフウェルの保育士の仕事
児童発達支援の仕事のもっとも基本であり、重要になるのが子どもたちへの支援です。
ライフウェルでは、子どもたちが将来日常生活を円滑に営めるように、基本的な動作の指導や集団生活に適応するための支援、知識技能の付与など、必要に応じてさまざまな支援を行います。
具体的には、食育や着替えといった日常生活の支援、ちょっとしたゲーム・室内遊びなどが例として挙げられます。
また、児童発達支援では、保護者の相談支援業務も重要な仕事のひとつです。
ご家族が安心して子育てをおこなうことができるよう、面談形式のヒアリングや相談会を実施したり、子どもとの関わり方に対する相談や助言も行います。お子さんがライフウェルで過ごされている時間はご家族に代わって一時的なケアを行うことで、少しの間だけ子育てから離れリフレッシュしていただく、レスパイトケアとしての役割も担っています。
ライフウェルにおける保育士の働き方はこちらも合わせてご覧ください。
児童発達支援施設における保育士の働き方とは?療育の仕事内容や役割を徹底解説!
ライフウェルで働く保育士の働き方をご紹介!仕事内容や1日の流れをインタビュー!
ライフウェルで働く保育士の声をご紹介!
ライフウェルでは保育士のスタッフも活躍しています。
保育園で培った現場経験や保育士としての視点を活かし、お子さん一人ひとりと向き合いながら療育に携わっています。
岡松さん(保育士)
——入社理由を教えてください。
私は20年以上保育園に勤めていたのですが、持ち帰りの仕事や書類作業も多く、働き方を考えて転職を検討していました。
当時は障がいのあるお子さんの支援施設で保育士として働くという考えはなかったのですが、ライフウェルに勤めている知人から職場見学を勧められたんです。
実際に現場を見た時にご利用者さまの笑顔が純粋で可愛らしかったことがとても印象に残っています。私もここで働きたいと感じ、入職を決めました。
——一般的な保育園での働き方と、医療的ケアが必要なお子さんや身体に障がいのあるお子さんが通う事業所での働き方の違いはありますか?
まず、大切なお子さんを預かっている施設なので、お子さんの命を守るということは保育園とライフウェルなどの支援施設での違いはありません。
ですが、ライフウェルは医療的なケアが必要なお子さんも多くいらっしゃる施設なので、お子さんと過ごす時間や活動内容は保育園のように全員が同じことをする、というのは難しいですね。その分一人ひとりと向き合い、それぞれができること、やりたいことに合わせた活動を考えながら取り組んでいます。
——最後に、応募者へメッセージをお願いします。
障がいのあるお子さんへの接し方がわからないという方は多いと思いますが、子どもたちの素直な心は一般的な保育園と同じです。子どもたちと関わっていく中で、愛おしい、可愛いという気持ちでいっぱいになります。
ぜひライフウェルで一緒にお子さんたちのサポートをしてくださると嬉しいです。
まとめ
今回は保育士の将来性やキャリアについてご紹介してきました。
保育士の需要は今後も増えていき、AIに取って変わられることがない仕事だからこそ、長く働き続けられると言えるでしょう。
自身にあった職場を見つけるためには、保育園以外の職場を検討してみることもおすすめです。
保育士を目指している人や、保育士としての知識を活かしたいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。
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