国家資格である理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の資格をいかせる職場は病院だけではありません。
リハビリテーションのプロが必要とされる場所はさまざまあり、自分に合った職場を見つけることで、よりやりがいを持って長く働けるでしょう。
今回は理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の資格をいかして働くことができる職場をご紹介します。
資格の取得を目指している方や転職を考えている方など、将来の職場の参考に、ぜひ最後までご覧ください。
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)とは
理学療法士(PT)と作業療法士(OT)は似ているため、混同されることも多いですが、その目的や仕事内容では異なる部分もあります。
理学療法士(PT)は主に寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩くといった「基本動作能力」の回復・改善・予防を目的に、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。
作業療法士(OT)は、主に食事をする、入浴する、歯を磨く、仕事に行くといった人の日常生活に関わるすべての諸活動をサポートし、日常生活が不自由なく送れるようになるためのリハビリを行うことが役割です。
それぞれの資格を取得することで、リハビリテーションに専門的に関わることができます。
資格内容について詳しくはこちらをご覧ください
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の資格を活かせる職場10選
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の資格を活かせる職場は多岐に渡るでしょう。
今回は資格を活かして活躍できる職場10選をご紹介します。
病院
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の資格を持っている人の多くは病院に就職しています。
リハビリテーションが行える理学療法士(PT)・作業療法士(OT)は、総合病院や一般病院、クリニック、リハビリテーションセンターなど、どのような病院においても必要とされています。
病院では主に、病気やけが、事故などの後遺症によるリハビリテーションを行う場合が多いです。
作業療法士(OT)は身体だけではなく、精神障がいのリハビリも行うことがあるため精神病院で活躍することもあります。
訪問リハビリテーション
訪問リハビリステーションや訪問看護ステーションでは高齢者のご自宅などに訪問して、リハビリを行います。
利用者の方のご自宅という慣れた環境でリハビリを提供するため、リラックスした状態で本人の日常生活に合った方法を選ぶことができます。
それだけではなく、自宅で介護をしているご家族の方にアドバイスをしたり、相談を受けやすいため、ご家庭に寄り添った内容でサポートをできることが特徴です。
ひとりの方に対して、長くリハビリをサポートしていきたいと考えている人にはおすすめです。
介護老人保健施設
介護老人保健施設では病状が安定している高齢者の方が多く、ご自宅でも安心して生活を送るためのリハビリを提供しています。
病院が治療を目的としていることに対して、介護老人保健施設ではリハビリを通して自立を促し、在宅復帰を目指しています。
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の資格を活かして日々のリハビリを行い、ご利用者さまが実際に在宅に復帰される姿は、リハビリのやりがいを感じられる瞬間でしょう。
介護施設
老人ホームやデイサービスなど民間の介護施設では、施設によって力を入れているポイントが異なるため、さまざまな取り組みを行えることが大きな特徴です。
生活の中でレクリエーションを通して、リハビリを行っていくことが多く、ご利用者さまの身体機能の維持を目的にしています。
施設にもさまざまな種類がある中で、老人ホームは長く暮らす家であることから、ご利用さまが飽きずに楽しめるリハビリを考える必要もあるでしょう。
児童発達支援施設
発達障害や発達に遅れのある0~6歳の子どもたちのサポートする児童発達支援施設でも理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の力は必要とされています。
療育という分野においては先天的に運動機能へ障がいを持った子どもたちに対して、リハビリを行いより良い成長を促していきます。
特にリハビリを通して少しずつできることを増やせていけたり、将来の役に立つ経験をさせてあげられるため、子どもたちと関わりたい、成長のサポートをしたいと考えている人にはおすすめの職場です。
放課後等デイサービス
児童発達支援が0〜6歳の未就学児童であるのに対し、放課後等デイサービスは7〜18歳の就学児童・生徒が対象の施設です。
主に放課後や休日、夏休みや冬休みなどの長期休暇に利用できるサービスとなっています。
障がいがある就学児に対して個々の状況や発達に応じた支援を行い、学校との連携など教育の分野と関わることもあります。
子どもの成長を助けていきたいという方の中でも、小学生から高校生という長い期間でお子さんのサポートをしたいという方におすすめの職場でしょう。
特別支援学校
教育の現場でも今後、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)は期待されています。
自治体によって異なりますが、近年では専門的な知識を持った理学療法士(PT)・作業療法士(OT)が専門の講師として勤務されている場合もあります。
学校においてリハビリテーションの専門家がいることで、授業の中でもより密接に子どもたちの成長と向き合ったリハビリを行うことができるようになります。
養成校
実務経験を積む必要がありますが、資格を取得している人は理学療法士(PT)・作業療法士(OT)を養成する学校の教員として働くこともできるでしょう。
教員として学生に教える立場になると、資格勉強以上に理学療法士(PT)・作業療法士(OT)について理解を深め、わかりやすく伝える必要があります。
大学などであれば、研究者として将来的なリハビリ方法の研究に関わることができる可能性もあるため、キャリアのひとつとして考えてみるのもおすすめです。
フィットネス施設
介護・福祉の分野だけではなく、フィットネス施設やスポーツチームなどでスポーツに関わる領域でトレーナーとして活躍する理学療法士(PT)・作業療法士(OT)もいます。
怪我から復帰する選手のリハビリや、怪我の予防などスポーツを行う上で体を整えることは必ず必要になります。
医療や福祉だけではなく、スポーツの分野について専門的に学びたい人におすすめの職場です。
リハビリ・福祉用具のメーカー
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の観点からリハビリ用品や福祉用具の開発を行う人もいるでしょう。
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の知識は直接リハビリを行う現場で活かすだけではなく、リハビリ用品の課題を見つけたり、より使いやすさを追求することにつながります。
開発した製品がご利用者さまの手に渡ることで、よりリハビリテーションを行っている場所全体のサポートができるため、業界全体のことを考えた働き方をしたいと考えている人にはぴったりの職場です。
ライフウェルの理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の働き方
ライフウェルでは重症心身障がい児(医療的ケア児)を中心としたサービスを提供しています。
重症心身障がい児(医療的ケア児)の中でも、寝たきりのお子さまに関してはケアをメインにストレッチなど、活動できるお子さまには歩く練習や膝立ち練習など、「今その子が必要としていること」を見極めてることが大切です。
リハビリを行うというだけではなく、遊びを通して体の使い方を学んでいったり、子どもたちの経験を大切に日々の生活をサポートしています。
ライフウェルの理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の働き方について、詳しくはこちらもご覧ください。
まとめ
今回は国家資格である理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の資格をいかせる職場10選を紹介しました。
病院以外でもリハビリテーションが必要とされている場所は多くありますが、選択肢を知らなかったという方もいるのではないでしょうか。
ライフウェルでも小児分野に関わる業務の中で、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の方は子どもたちの成長をサポートしてくれています。
資格を活かすために、自分がサポートしたい人や目的に合わせて職場を選ぶことが大切です。
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