お仕事紹介

ライフウェルの学びの場|事業所ごとに実施しているPT・OTのカンファレンスについてご紹介

ライフウェルでは専門的な知識を持ったさまざまな職種のスタッフが活躍しています。
その知識を重症心身障がい児のケアを行う現場で活かすため、ライフウェルでは学びの場として定期的なカンファレンスを実施。

今回は各事業所で実施しているPT・OTのカンファレンスについて詳しくご紹介していきます。どのような内容を学ぶことができるのか、参加した感想をスタッフにお聞きしました。

カンファレンスとは
福祉や病院などの施設におけるカンファレンスは、ご利用者さまのより良いケアのためにスタッフ間で情報の共有を行なったり、課題解決に向けて検討を行う会議のことを指します。

PT・OTとは

PT・OTは「理学療法士」、「作業療法士」という職種です。
介護・福祉の分野には未経験でも挑戦できる仕事がありますが、この2つは文部科学大臣または厚生労働大臣が指定した養成学校で学び、国家資格を取得しなければなりません。

PT・OTは、病院やクリニック、介護施設でリハビリを行うイメージがある人も多いでしょう。しかし、障がいのある子どもたちの支援を行っている児童発達支援施設や放課後等デイサービス、生活介護の現場でも理学療法士(PT)・作業療法士(OT)は必要とされています。
子どもたちが健康で自立した生活を行うために、リハビリは欠かせないのです。

PT・OTについて詳しくはこちらをご覧ください。

理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の仕事内容や役割を解説!

PT・OTのカンファレンスとは

ライフウェルでは月に一度、各事業所で職種ごとに集まり、テーマに沿ったディスカッションを行うカンファレンスを実施しています。
実際にライフウェルを利用しているお子さんについて、リハビリ目標の共有、リハビリの評価を行うアセスメントシートの確認、対応方法など情報共有を行なっています。

カンファレンスを通して、スタッフ間のコミュニケーションをはかるだけではなく、新人研修や新しい視点の発見という意味でも効果が期待できます。
ご家族、医療機関との連携において、齟齬なく情報を伝える練習も行なっています。

PT・OTのカンファレンスに参加した各事業所のスタッフへインタビュー!

PT・OTのカンファレンスは各事業所によってさまざまな工夫をしています。
今回はライフウェルの都城事業所、二本木事業所、新屋敷事業所でPT・OTとして働くスタッフへ、実際にカンファレンスへ参加した感想や職場で活かされたポイントを聞いてみました。

ライフウェルでは日々の業務だけではなく、学びを得られる取り組みを実施することによって、より質の高いサービスを提供することを目標としています。

都城事業所のカンファレンスについて

都城事業所ではどのような流れでカンファレンスを実施していますか?

都城事業所では事前にアンケートを取り、テーマに挙がったお子さんの対応方法の検討を主に行なっています。

気持ちの切り替えがうまくできない、姿勢が崩れやすいなど、対応が難しいポイントを事業所のPT・OT全員で明確にし、解決策や対応策をディスカッションしています。

その他にも、児童発達支援を利用されてるお子さんの発達に関する評価をPT・OTのスタッフ全員で行うこともありました。
事業所を利用しているお子さんは、それぞれ抱えてる病気や障がい、発達段階もさまざまです。そのため、一人ひとりのお子さんが、今どの発達段階にあるのか、どのような症状があるのか、を共通認識にすることで、お子さんに対して支援するべきことが見えやすくなりましたね。

カンファレンスへ参加した感想を教えてください

カンファレンスの一番良い点はやはり情報を共有できるところだと思います。
定期的にお子さんたちの情報を共有しているので、PT・OTの部門として、お子さんの状態に応じた対応を継続していけることが強みになっていると感じますね。

また、私自身もまだ小児分野に携わっている期間が短いのですが、若手のPT・OTにとってカンファレンスは、理解度の向上や技術習得の確認の機会にもなっていると思います。

実際に私が入職して間もない頃に行なったカンファレンスでは、座位保持装置という補装具を使用しているお子さんについて情報共有をしたことがありました。
それまで私は成人のリハビリしか経験がなく、座位保持装置自体が馴染みのない補装具だったのですが、カンファレンスの検討内容を通して得た情報が、すぐ現場で役に立った経験もあります。とてもありがたい機会だと思っていますね。

ライフウェルではカンファレンス以外にPT・OTとして働く上で学びになる経験・取り組みはありますか?

ライフウェルに通所しているお子さんたちは、他にも療育センターや病院のリハビリに通われている場合が多くあります。
ライフウェルではそのリハビリに同行させていただいて、病院や療育センターで担当されている療法士さんとコミュニケーションを取る機会をいただいています。

そこで学んだことを持ち帰って、ライフウェルでの支援に役立てることもできるため、すごくいい取り組みだと思いますね。関係機関と連携を取ることで、子どもたちにしっかりと還元できていると感じます。

また、病院のリハビリ同行の他にも、保育園へ同行する機会もあります。
児童発達支援を利用している未就学児のお子さんが地域の子どもたちと関わる機会を持てるように、地域の保育園の開放日に参加しています。

保育園で遊ぶお子さんは普段のライフウェルで過ごす姿とまた違った一面を見ることができたり、保育園の保育士さんの子どもたちへの接し方もやはり参考になる部分が多くありますね。
大変貴重な機会だと感じながら、参加しています。

二本木事業所のカンファレンス

二本木事業所ではどのような流れでカンファレンスを実施していますか?

二本木事業所ではライフウェルを利用しているお子さんについて、PT・OTの観点してからリハビリや日々の過ごし方、接し方に関する内容を共有しています。
特に翌月、保護者の方に対してお子さんのことをお話しする「モニタリング」を控えているお子さんを議題に挙げてカンファレンスをすることが多いですね。

カンファレンスへ参加した感想を教えてください

やはり一個人の視点だけではなく、複数人のPT・OTスタッフが集まることで、それぞれの視点、考えを共有できるところが良いところだと思います。
私自身では思いつかなかったお子さんとの関わり方を他のスタッフから学ぶことができていますね。

お子さんに対しての立ち位置は、カンファレンスでの学びが現場でも活きました。
例えば、普段からお子さんの後ろに立っていると、こちら側に体重を預けるなど頼られてしますが、少し横に立ってあげると、自分でも立とうとする様子が見られたり、しっかりと表情の確認もできるので、少しの違いで変わる部分は多くあると感じましたね。

今後のカンファレンスに向けて私自身も、日々利用されているお子さんの変化や、関わり方で改善点はないか、という視点を持ちながら接していきたいです。

ライフウェルではカンファレンス以外にPT・OTとして働く上で学びになる経験・取り組みはありますか?

発達分野に関する研修など他事業所とも情報共有ができる取り組みがあります。
二本木事業所だけではなく、他の事業所との関わりではより多くの知識や経験からお話しを伺うことができるので、深く学びにつながっていると感じていますね。

新屋敷事業所のカンファレンス

新屋敷事業所ではどのような流れでカンファレンスを実施していますか?

新屋敷事業所ではリハビリの評価を行う「アセスメントシート」を使用して、お子さんの目標を立て実施しています。
カンファレンスではアセスメントシートの内容確認と目標の共有、検討事項などをPT・OTのスタッフで共有しています。

カンファレンスを行うことで、しっかりとお子さんの状態を言語化して共有するので、スタッフ間だけではなく、ご家族の方や病院、学校などとの連携においてわかりやすく伝えることができるようになります。
自分の意見を伝える場所でありつつ、わからないことをしっかりと聞くことも大切だと思っていますね。

カンファレンスへ参加した感想を教えてください

PT・OTのスタッフ間で共通した目的や目標を確認できたことがよかったです。
一人ひとりの異なる視点から情報を共有した上で、リハビリやお子さんへの対応を行えるので、よりお子さんに寄り添った接し方ができていると思います。

事業所のPT・OTのスタッフ自身が過去に病院やクリニックで勤務されていたり、さまざまな経験があるので、新しい観点で話し合いができることもよかったです。

また、ライフウェルは児童発達支援を卒業した後に、放課後等デイサービスを利用していただく場合が多いです。だからこそ、「就学に向けてこういうところを頑張っていこう」、「就学後はこういうところをみんなで一緒に見てみようか」という話をすることもできました。

ライフウェルではカンファレンス以外にPT・OTとして働く上で学びになる経験・取り組みはありますか?

やはりご家族との会話の中での気付きが一番多いです。
日頃からお子さんと接しているからこそ、気にされていることや考えていらっしゃることがあるため、ご家族の視点もリハビリを行う上ではとても参考になりますね。

また、スタッフ間で勉強会の共有なども行なっているので、カンファレンスだけではなく、オンライン勉強会などにスタッフ全員で参加することもあります。
ずっと同じ場所にいるだけでは、知り合えなかった情報を得ることもできるので、とても面白いです。

重症心障がい児のケアを行うライフウェル

ライフウェルは重症心身障がい児の支援を行う児童発達支援事業所、放課後等デイサービス、生活介護事業所を熊本・宮崎で運営しています。
重症心身障害児の皆さんは医療的なケアが必要な場合も多く、一人ひとり症状や程度も大きく異なることから寄り添ったケアを行うことが大切です。

そのため、ライフウェルではPT・OTだけではなく、保育士、看護師などさまざまな分野の専門知識を持ったスタッフが、一人ひとりに合わせた支援を実施しています。

ライフウェルの施設ではお子さんたちの日常生活をサポートしながら、地域に寄り添った取り組みや「楽しい」「面白い」という経験をしてもらえるような独自の支援を行っています。
ライフウェルについて、詳しくはこちらも合わせてご覧ください。

ライフウェルの支援内容やスタッフの思いを詳しくご紹介!

まとめ

今回は各事業所で実施しているPT・OTのカンファレンスについて、詳しくご紹介してきました。
カンファレンスでは各事業所のPT・OTのスタッフが集まり、お子さんの状態についての確認や、今後のリハビリの検討などさまざまな議題で情報共有を行なっています。

しっかりと時間を取ってディスカッションを行うことで、新たな視点からお子さんに寄り添ったケアを行うことができています。
今後も継続して実施していくことで、より質の高いサービスの提供を目指していきます。

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