【新屋敷】ウレタンフォームを使った姿勢ケアについて

当事業所では、子どもたちが
“誰とでも・どんな場所でも”いろいろな姿勢を楽にとって欲しい!
“目的に合った姿勢の中でたくさんのことを経験して欲しい”
という思いでウレタンフォームを加工して作製したオリジナルの姿勢保持具を活用しています。

姿勢は、呼吸・食事・視線の安定・手足の動きなど、日常のすべてに深く関わります。
特に重症心身障がい児や医療的ケアが必要なお子さんにとっては、「生活の中でいかに多くのバリエーションのある姿勢を目的に合わせて選択してとることができるか」ということが活動性を高めたり、変形や拘縮などの二次障害を予防していく上で大切になります。

ウレタンフォームで作製する姿勢保持具は、
・タオルやクッションに比べてサポート力が高く、長時間に使用でも姿勢が崩れにくい
・再現性が高く、誰が使用しても同じ姿勢設定ができる
・軽くて持ち運びやすい
・加工しやすく、再利用や調整が行いやすい
などの利点があります。

当事業所で活用している姿勢保持具をいくつか紹介します♪

◆ゴーゴーカー
前傾姿勢がとりやすいクッション(PAC:Prone Assist Cushion)を滑車に乗せたものです。
うつ伏せに近い状態で身体を伸ばしながらリラックスでき、地面を蹴って前に進む経験が移動の第一歩にもつながります。

◆うつ伏せクッション
頭や胸の重さをやさしく支え、リラックスできる姿勢を提供します。
視界が広がり、ものを見たり遊んだりしやすくなり、
対称性のある姿勢づくりは変形・拘縮の予防にもつながります。
唾液を口の外に出しやすく、むせの軽減にも役立つことがあります。

◆その他の活用例として
三角にカットして仰向け・横向きなどの姿勢をとったり、滑車やソリなどの乗り物に乗るときに使用する事でで必要な部分をそっと支え、安定した姿勢の保持や動きの促しをサポートします。

これらの姿勢保持具は、セラピスト(理学療法士・作業療法士等)が中心となって、
お子さん一人ひとりの身体の状態や細かく評価した上で使用する目的や場面を明確にして
作製・使用しています。

ご希望があれば、各利用者の方に合わせた“オーダーメイドの姿勢保持具”の作製も可能です。
興味がある方はお気軽にご相談ください。

子どもたちがその時の目的に合った姿勢で安心して使えるよう、これからも個別性に合わせた環境づくりを続けていきます。

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